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世界一周運航へ、商船三井が購入したクルーズ船の全容

世界一周運航へ、商船三井が購入したクルーズ船の全容

商船三井が購入したクルーズ船

商船三井は米シーボンクルーズから総トン数3万2000トンのクルーズ船を購入した。購入金額は非公表。2024年末を目標に子会社の商船三井客船(東京都港区)によるサービスの提供を開始する。日本を中心とした海域のほか、世界一周を含む中長期のクルーズでも運航する。

購入したシーボン・オデッセイは全長198メートル、全幅26メートル。客室数は229室で、船客定員は458人。レストランを4施設備える。購入後、1年半は現船主がサービスを継続し、その後に改装する。日本だけでなく、海外の顧客にも利用してもらえるようにハード・ソフト両面で準備を整える。

商船三井は市況変動に左右されない非海運事業を強化しており、クルーズ船事業の推進もその一つ。コロナ禍が収束の兆しを見せる中、既存のクルーズ船にっぽん丸(2万2472トン)と合わせ、サービスを拡充する。

また、約1000億円を投じて3万5000トン級のクルーズ船2隻の建造を決めており、にっぽん丸の後継船として27年をめどに1隻目の竣工を予定している。

日刊工業新聞2023年3月20日

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