ニュースイッチ

浴室乾燥にも熱利用、パナソニックが発売する最新「エネファーム」のエネコスト削減力

浴室乾燥にも熱利用、パナソニックが発売する最新「エネファーム」のエネコスト削減力

「エネファーム」の新製品。発電時の熱を浴室乾燥に使える

パナソニックは、浴室乾燥にも熱を利用できる、一戸建て向け燃料電池システム「エネファーム」の新機種を4月21日に発売する。熱の利用先を拡大したことで、コージェネレーション(熱電併給)としての総合効率を向上。また本体のスリム化で設置可能箇所を増やしつつ、省エネルギー性能は従来製品と同等以上を実現した。価格はオープン。発売後2年間で4万―5万台の販売を目指す。

発電時の熱の利用先として、従来の給湯、床下暖房に浴室乾燥を加えた。これにより総合効率を既存機種比1ポイント向上し、都市ガス利用の場合で98%を達成した。浴室で4キログラム程度の洗濯物を乾燥する場合、ガスを利用した浴室乾燥暖房機の通常運転と比べて約55%のエネルギーコスト削減につながるという。

設置面積を減らすため貯湯タンクの容量を減らし、本体の奥行きを50ミリメートル薄型化。民法上で規定の、住宅外壁から敷地境界線までが500ミリメートルのスペースに設置が可能になる。


【関連技術】 パナソニックも注目する元白熱電球メーカーの変身ぶり
日刊工業新聞 2023年03月10日

編集部のおすすめ