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近鉄が導入、線路斜面の草を刈るラジコンの実力

近鉄が導入、線路斜面の草を刈るラジコンの実力

名古屋線などに導入したラジコン式草刈り機

近畿日本鉄道は線路斜面の草刈り作業にラジコン式草刈り機を導入した。筑水キャニコム(福岡県うきは市)が開発を担当し、傾斜45度ののり面でも転倒せずに雑草の刈り取りが可能。急傾斜地で5人で作業した場合の5倍の処理能力があり、作業効率が大幅に高まり、作業負担も減らせる。まず名古屋線などで導入し、順次、導入現場を増やす方針。

同草刈り機は前進時も後退時も草刈りができ、旋回が不要。刈り取り部をスライドさせることで、用水路などとの境目でも対応できる。

これまで急斜面を5人で刈り払い機で作業した場合は1時間当たり作業量(面積)が300平方メートルだが、同草刈り機は1500平方メートル。人員を操縦者と見張りの2人に減らせる上、危険を伴う重労働をリモコン操作の軽作業に置き換えられる。

作業員の安全を確保しながら線路周辺の環境向上を図る。

日刊工業新聞 2023年03月02日

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