ANA HDが新中計、設備投資8100億円の使い道
ANAホールディングス(HD)は、2026年3月期までの3年間で8100億円の設備投資をする。このうち中・小型機の導入を中心とした航空機・航空部品が約55%を占め、残りはシステムやESG(環境・社会・企業統治)投資関連などを見込む。コロナ禍から主力の航空事業は回復しつつあり、国際線を中心とする旅客数の伸びが期待される。グループの保有機材数を同期にコロナ前と同等の290―295機まで拡大する。
同日公表した同期を目標とする中期経営計画の中で明らかにした。同期に連結で売上高2兆3200億円(23年3月期予想1兆7100億円)、営業利益2000億円(同950億円)、当期利益1220億円(同600億円)の達成を目指す。
売上高ではこのうち商社やメタバース(仮想空間)などの非航空事業が6600億円を占める。芝田浩二社長は収益拡大のため、「(航空事業と)双方の事業の回遊を高める」と意気込んだ。
日刊工業新聞 2023年02月16日