厳しい競争環境の中でこそ中小企業、ベンチャーの新技術が重要に!

「中小企業優秀新技術・新製品賞」の受賞企業から見えてきた潮流

  • 1
  • 1
優秀賞の環境浄化研究所が開発した材料は放射性汚染物質を選択的に吸着、除染するのが特徴
 りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が実施している「中小企業優秀新技術・新製品賞」。今年で27回目を数え、4月9日に贈賞式が開かれた。今回、半導体ウエハーなど極薄加工物を搬送する非接触吸着盤「ノンコンタクトチャッキング」でタンケンシールセーコウ(東京都大田区)が中小企業庁長官賞を受賞。331件の応募の中から一般部門とソフトウエア部門の37件が表彰された。審査委員の政策研究大学院大学の橋本久義名誉教授は、「いずれもレベルが高く優れた技術製品。競争激化の中、新技術の重要性はますます高まっている」と講評した。

 タンケンシールセーコウの山内祐二社長は「受賞を励みに産業技術の発展に貢献できるよう技術に磨きをかける」という。3年前にも受賞したジャパンプローブ(横浜市南区)の小倉幸夫社長は「超音波による航空機検査用プローブも、前回と同じく全従業員の知恵が生んだもの。今後も従業員とともに世界に羽ばたく企業を目指す」と話す。超音波バリ取り洗浄装置のブルー・スターR&D(相模原市中央区)の柴野佳英会長は「受賞は技術の可能性に共鳴してもらったもの。今回のコア技術を軸にさらなるビジネスを展開したい」という。
 
 コスメディ製薬(京都市南区)は生体溶解型マイクロニードル化粧品で受賞。神山文男社長は「有効成分を超微細に加工するマイクロニードル技術はまだ知名度が低い。受賞を機にPRに励めば、いろんな分野に応用ができる」と展望する。作動油が自動循環し、内部が冷却される油圧シリンダーを開発した南武(東京都大田区)の野村伯英社長は「製品で『技術を以って社会に奉仕する』という社是を体現した」という。

 誰でもマニュアルを作れ、共有できるツール「Teachme Biz」でソフトウエア部門優秀賞を受賞したスタディスト(同千代田区)の鈴木悟史社長は「努力が社会的に評価され、事業活動の大きな追い風になる」と期待感を示した。

日刊工業新聞2015年04月10日 1/3面から加筆修正

COMMENT

山口豪志
Protostar Hong Kong
董事長

こういう賞が設定され、多くのスタートアップやベンチャーの創ったサービスや商品が多くの方々の目に触れるコトは本当に素晴らしい!スタートアップにしても、是非ともこういうイベントに出品して自社のチカラを社会に問うて行くべきと思う。

関連する記事はこちら

特集