MRJ、主翼・胴体を改修。さらに重量は増やさず設計を見直しへ
2カ月半ぶりに飛行試験を再開。今後、計画通り試験を進められるか
三菱航空機(愛知県豊山町)は10日、国産小型旅客機「MRJ」の試験飛行を約2カ月半ぶりに実施した。MRJの飛行は2015年11月27日以来で、通算4回目。主翼や胴体の補強といった一連の改修作業を終え、安全性に問題がないと判断した。18年半ばを計画する量産初号機の納入をこれ以上遅らせないために、計画通り試験を進められるかが焦点となる。
MRJは15年11月11日に初飛行した後、同19日、同27日に飛行。上昇、下降などの基本特性を確認した。改修は15年5月頃に実施した機体への荷重試験の結果を反映した措置。試験機の主翼の付け根や胴体に板材を追加し、強度を高めた。ソフトウエアの更新も同時に実施した。
今後、製造する量産機にはこれを反映し、部材をより厚くして強度を確保する。重量増はわずかで「他の部分の設計を見直し、全体として重量が増えないようにする」(関係者)方針だ。
同社は15年12月に通算4度目となる量産1号機の納入遅れを発表した。遅れの理由については機体の強度不足ではなく「一部の地上試験を追加した」としていた。
MRJは15年11月11日に初飛行した後、同19日、同27日に飛行。上昇、下降などの基本特性を確認した。改修は15年5月頃に実施した機体への荷重試験の結果を反映した措置。試験機の主翼の付け根や胴体に板材を追加し、強度を高めた。ソフトウエアの更新も同時に実施した。
今後、製造する量産機にはこれを反映し、部材をより厚くして強度を確保する。重量増はわずかで「他の部分の設計を見直し、全体として重量が増えないようにする」(関係者)方針だ。
同社は15年12月に通算4度目となる量産1号機の納入遅れを発表した。遅れの理由については機体の強度不足ではなく「一部の地上試験を追加した」としていた。
日刊工業新聞2016年2月11日3面