トヨタ不動産がトヨタ東京本社ビルを取得した狙い
トヨタ不動産(名古屋市中村区、山村知秀社長)は1日、東京都文京区にあるトヨタ自動車所有の同社「東京本社ビル」を、三井不動産と共同で取得したと発表した。取得額は非公表。持ち分割合はトヨタ不動産が90%、三井不動産が10%。トヨタグループの資産の有効活用と、東京でのオフィスビル事業の強化が狙い。
1日付で取得した。ビルは地下5階、地上19階建てで、取得に伴い名称を「トヨタ東京ビル」に変えた。今後はリースなど収益ビルとして活用する。トヨタは8―19階に集約する形で引き続き東京本社を構えるほか、6月からは日本サッカー協会(東京都文京区、JFA)が新たに入居を予定する。
トヨタ東京本社は、コロナ禍で出社率が3割にとどまっていた。こうした状況で同社が保有資産の見直しを進める中、東京本社ビルの売却を決めた。
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日刊工業新聞 2023年02月02日