カステラ味のポップコーン!長崎土産の定番目指す

旅番組の元リポーターが故郷で起業

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「長崎の良さを伝えたい」と笑顔を見せる藤原社長
 カステラ、ちゃんぽん、角煮まんじゅう…と、長崎名物をフレーバーポップコーンにしたユニークな商品を製造販売するのが、「長崎の路地裏cafe」だ。長崎市内の繁華街にカフェ併設の店舗を構えて販売。店内にコーンが弾けた香ばしいにおいが漂い食欲をそそる。藤原里奈社長は「商品を通して長崎の良さを伝えていきたい」と明るく話す。

 レシピは約30種類。店頭には季節限定を含めて常時18種類ほどが並ぶ。カステラといったメジャーな味だけでなく、「雲仙ソルト」「具雑煮(ぐぞうに)」「玉緑茶」「からすみ」など“マニアック”ともいえる長崎フレーバーをラインナップに揃える。地場産の薬草なども原料に使用。長崎空港やハウステンボスなどでも販売し、月5000パックを売り上げる。「コーンは長崎の出島を通して日本に伝わったと言われる」ことがブランドストーリーだ。

 藤原社長は長崎生まれ、福岡育ち。九州・山口向けのテレビ旅番組のリポーターとして活躍後は、仕事を辞めて「自分探し」で世界各国を旅行。その道中、スペインで販売されていたカラフルなポップコーンに出会う。帰国後、日本ではめずらしかったフレーバーポップコーンで事業化を思い立ち、東京で起業した。今でこそ広まってきたフレーバーポップコーンだが、起業した2011年ごろは「まだレシピが出回っていなかった。朝起きてから寝るまで、自宅のフライパンで研究した」と地道に開発を重ねた。

 長崎の会社は2014年3月に設立。藤原社長が久々に訪れた長崎の魅力にとりつかれて、すぐに開業を決めた。全国展開を目指す東京の会社とは別に、土産物として「ここでしか買えない特別感」を表現する。3色のパッケージには、長崎文化を象徴する日本・中国・オランダが融合した「和華蘭(わからん)」の意味を込めた。地元の味を再現するだけでなく、特産の素材も使うことでアピール。長崎土産としての定番化を目指している。

 ポップコーンは「栄養価が高く、空腹で食べても血糖値が上がりにくい」。そして何より「楽しい気分にしてくれる」と、藤原社長は笑顔を弾けさせる。

日刊工業新聞2015年03月25日 企画特集「女性力が光る長崎県」より抜粋、一部改稿

COMMENT

三苫能徳
西部支社
記者

観光客だけでなく、地元の人にもファンが増えているとか。

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