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日本精工、ボールネジの納期、受注後2週間に短縮

代理店向けシステムを構築
日本精工、ボールネジの納期、受注後2週間に短縮

ボールネジ版を新たに開発した代理店向けのウェブシステム

 日本精工は国内代理店に供給するボールネジを対象に、追加工品の納期を従来の受注後3―4週間から2週間程度に短縮する。代理店向けのウェブシステム「クリック!スピーディー」のボールネジ版を新たに開発。受注、追加工指示といった流れを効率化し、0・1ミリメートル単位で長さを指定された製品などを即納する。金属加工や半導体製造用の専用機、省人化用の工場自動化(FA)機器などの短納期需要に応える。

 日本精工は、ボールネジ専用の受発注ウェブシステムを新たに開設した。代理店側はシリーズの選択や、長さ指定といった発注業務を、パソコン上の簡単な操作で完了できる。注文内容、規格品の在庫状況、追加工工場の生産能力などがウェブ上で即座に照合される仕組みだ。これにより素早い対応を可能にした。

 これまで追加工品を販売する場合は、代理店側が加工用に規格サイズの品を選定した後、寸法の決定、見積もり、供給力の確認といったやりとりを経て、加工工場に生産要請していた。新システムにより「納期が短縮されるとともに、代理店側の負担も大幅に軽減できる」(産業機械事業本部)という。

 同社は直動案内機器向けではクリック!スピーディーを運用しているが、即納ニーズの高まりを受け、ボールネジにも適用する。
日刊工業新聞2016年2月8日機械面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ボールネジは加工に時間がかかるため、追加工品の即納が難しい。特に小ロットだと「すぐには調達できない製品」という評価がユーザー間で定着している。新システムは、こうした“悪評”を覆しユーザー拡大につなげることが狙いだ。競合のTHKも受注後5日目出荷を試み始めた。短納期化しつつ、どれだけ品質を維持できるかが勝負を分ける。 (日刊工業新聞社編集局第一産業部・藤崎竜介)

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