国内初の運転開始、「大型商用風力」の発電性能
国内初の商業ベースの大型洋上風力発電所となる能代港洋上風力発電所(秋田県能代市)が22日、運転を開始した。FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)に基づく商業運転で、同時に進めてきた秋田港洋上風力発電所(秋田市)も試運転を行っており、法定検査終了後に商業運転を開始する。
両発電所は秋田県が再生可能エネルギーの導入拡大と産業振興を目的に考案し2015年、事業者に丸紅を選定した。同社が特別目的会社の秋田洋上風力発電(AOW、秋田市)を設立し、電力や石油元売り、ゼネコンなど13社が出資。2020年2月に着工し、22年9月までに能代港に20基、秋田港に13基の風車を設置した。発電容量は合わせて約14万キロワット。AOWが20年間、発電所の運転と維持管理を行う。
ほかの出資企業は大林組、東北電力、関西電力、中部電力、コスモエコパワーと秋田銀行など秋田県内企業7社。
日刊工業新聞 2022年12月23日