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EV値上げ相次ぐ、日産・三菱自も共同開発「軽EV」で決断

EV値上げ相次ぐ、日産・三菱自も共同開発「軽EV」で決断

コスト上昇で値上げした日産の軽EV「サクラ」(左)と、来年2月値上げ予定の三菱自の同「eKクロスEV」

日産自動車三菱自動車は22日、共同で手がける軽自動車の電気自動車(EV)の価格を値上げすると発表した。日産は22日から、軽EV「サクラ」の価格を現行比約3―7%増、三菱自は2023年2月1日から、同「eKクロスEV」の価格を同約5―6%引き上げる。電池に使う材料や物流費といった原材料費の高騰が続いており、コストの上昇分を反映する。

受注停止中で22日から受注を再開したサクラは、現行価格より10万100―16万600円高い249万3700―304万400円(消費税込み)、eKクロスEVは14万8500円高い同254万6500―308万1100円(同)に価格を見直す。

一方、日産は受注停止中のEV「リーフ」の受注も22日から再開。併せて車両価格を現行から37万1800―102万8500円値上げする。

三菱自は23年2月1日からプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダー」の車両価格を現行から22万円値上げする。

EVは電池のコストが車両価格の3分の1を占めるとされ、リチウムなどの材料価格の影響を受ける。車の原材料価格の高騰は長期化しており、他社にも値上げの動きが広がる可能性がある。


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日刊工業新聞 2022年12月23日

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