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メタネーション技術を社会実装へ、東京ガスと大阪ガスが設置した検討委の役割

東京ガスと大阪ガスは「革新的メタネーション技術社会実装検討委員会」を設置した。国のグリーンイノベーション基金事業に採択され、それぞれで取り組むメタネーション技術の社会実装に向け、有識者から客観的なアドバイスを受けるのが狙い。

両社は熱分野の脱炭素化に向け、水素と二酸化炭素(CO2)を原料に製造する合成メタン(eメタン)の高効率化や低コスト化を目指し、水とCO2を直接反応させるなど複数の革新的メタネーション技術の開発に取り組んでいる。委員会は事業の妥当性や課題のほか社会実装に向け共通する課題にも助言する。具体的には原材料調達や内外の製造適地の検討、製造・供給シナリオや社会実装に向けたロードマップ策定などに対し助言する。

委員長に就任した橘川武郎国際大学副学長は初回会合で「eメタンの課題はコストだが、革新的メタネーションは原料に水素を必要としないため劇的に下がる可能性がある」とした。

日刊工業新聞 2022年12月21日

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