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「手押し」に比べて植え付け速さ2倍、井関農機が乗用型「全自動野菜移植機」投入

「手押し」に比べて植え付け速さ2倍、井関農機が乗用型「全自動野菜移植機」投入

乗用型の全自動野菜移植機「PVDR20Aシリーズ」

井関農機は大規模化するキャベツ農家らの需要に対応して、乗用型の全自動野菜移植機「PVDR20Aシリーズ=写真」を発売した。野菜苗をトレーにセットするだけの全自動同時2条植えを実現することにより、手押し式の歩行型野菜移植機に比べ、約2倍の速さの植え付けを達成した。乗用型のため、作業者の疲労も大幅に低減できる。消費税込みの価格は305万9100円から。大規模農家や法人向けに売り込む。

苗を速く植え付けられることで、ヘクタール単位の広い野菜畑で能率を重視したい場合や人件費を削減したい場合に効果を発揮する。苗トレーは苗のせ台に4枚、予備苗台に12枚搭載可能。本機への苗つぎ回数が少なく済むため効率良く作業が行える。

速度固定機構により、作業時にペダルを踏み込み、設定した速度にレバー一つで固定。最適速度を維持できるため、作業時にペダルを踏み続ける必要がなく、作業者の疲労が少ない。

ペダルでクラッチとブレーキが連動して作動するため、苗つぎ時の煩雑操作も不要。途中で車速が変わっても株間の間隔を一定に保てる。メンテナンスも容易にした。

日刊工業新聞 2022年12月21日

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