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中国国際航空、杭州-茨城線を週2往復で開設

中国国際航空、杭州-茨城線を週2往復で開設

杭州から茨城へ到着する中国国際航空のCA755便

  中国国際航空(エアチャイナ)は1月30日、杭州-茨城線を週2往復で開設した。中国から首都圏への送客強化を狙う。同社が茨城空港へ就航するのは初めて。

 機材はエアバスA319型機(128席:ビジネス8席、エコノミー120席)で、土曜と日曜に運航する。茨城行きCA755便は杭州を午後1時20分に出発し、到着は午後5時。折り返しの杭州行きCA756便は、午後6時に茨城を出発して午後8時40分に到着する。

 到着初便となったCA755便のA319は、午後4時44分に茨城へ到着。乗客は113人(うち幼児18人)だった。出発初便となったCA756便には42人(うち幼児8人)が搭乗し、午後6時4分に出発した。両便ともパイロット5人と客室乗務員6人の計11人が乗務した。

 茨城への就航理由について、中国国際航空の羅勇(ら・ゆう)日本支社長は「茨城県と杭州のある浙江省は、友好都市が多い」と述べ、日中間の旅客需要が回復傾向にあることも後押ししたと語った。今後の増便や茨城への新路線開設については、需要が増えれば検討したいという。

 同路線は当初2015年10月の開設を予定していたが、延期となっていた。羅支社長は「茨城は初めての就航地。すべてをゼロからスタートした。機材やチェックインカウンターの準備など、安全に関わる準備に時間がかかった」と説明した。

 利用者の割合は、中国が80%、日本が20%。中国人のうち団体利用が80%、個人は20%になると予測した。

 茨城空港へ乗り入れる中国路線は3路線目。春秋航空が上海(浦東)便を週8往復運航しており、2015年7月25日からは中国南方航空が深セン便を週2往復で開設した。今年3月15日には、台湾のLCC、Vエア(VAX/ZV)が台北(桃園)便を週4往復で新設する。

 杭州は上海の南西約160キロにある古都。中心部にある湖「西湖(せいこ)」は、2011年に世界文化遺産に登録された。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
エアチャイナが茨城空港に初めて就航。おもに中国からの訪日需要を狙ったものです。

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