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21年3月期に赤字133億円計上…大和ハウスがリゾートホテル事業から撤退する背景

大和ハウス工業は8日、リゾートホテル事業から撤退すると発表した。100%子会社の大和リゾート(東京都千代田区)の全株式を2023年4月3日に、アジアを中心にリゾートホテルを展開するSCキャピタル・パートナーズ・グループ(シンガポール)傘下の恵比寿リゾート(東京都港区)に売却する。売却額は556億円。経営資源を成長分野に再投資し、企業価値の最大化を目指す。

大和リゾートは施設の老朽化や新型コロナウイルス感染症拡大などで21年3月期に純損益で133億円の赤字を計上。回復傾向にあるが、赤字が続くことから撤退を決めた。売却に伴い、大和ハウスの連結子会社から外れる見込み。

さらに大和ハウスは保有するホテルのロイトン札幌(札幌市中央区)を信託受益権化し、恵比寿リゾートに売却する。

日刊工業新聞 2022年12月09日

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