トヨタ系列の部品メーカー、業績は局面転換?

デンソーなど、通期見通しを下方修正

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 トヨタ自動車グループ8社が3日発表した2015年4―12月期連結決算は6社が増収、7社が営業増益だった。市場が堅調な北米市場が全体の業績をけん引した。日系自動車メーカーが販売を増やしている中国市場や為替の円安も業績に寄与した。デンソーやアイシン精機、トヨタ紡織、豊田合成は売上高が、豊田自動織機とジェイテクトは売上高と全利益項目が過去最高だった。

 デンソーは日本が減収減益だったが、北米とアジアが売上高、営業利益とも2ケタ伸びた。「北米、欧州、中国が中心のアジア」(伊藤健一郎デンソー常務役員)が貢献した。豊田織機はカーエアコン用コンプレッサーが「中国を含む全地域で販売を伸ばした」(佐々木卓夫豊田織機専務)。アイシンは「特にAT(自動変速機)の販売が増加した」(伊藤慎太郎アイシン常務役員)。

 トヨタが8―13日に国内のすべての車両組み立てラインを停止する影響は通期業績に各社とも織り込まなかった。ステアリングなどを手がけるジェイテクトは生産ラインの停止や調整の対象となる4工場が「7割くらいの操業度となる」(牧野一久常務執行役員)見通しだ。

 16年3月期連結決算は、豊田織機が受取配当金の増加で経常利益と当期利益を上方修正した。トヨタ紡織は売上高や営業利益などを上方修正したが欧州事業の再編などで特別損失の計上を予定し、当期損益は未定とした。

 デンソーは為替の想定を円高方向に見直し、売上高と全利益項目を下方修正して税引き前利益で減益を見込む。豊田合成も当期利益を下方修正した。愛知製鋼は1月に起きた工場の爆発事故の影響を勘案し、通期業績予想は未定とする。

日刊工業新聞2016年2月4日自動車面

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明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

為替に加え、トヨタの新興国での販売が予想以上に厳しい。来期は北米と「プリウス」依存が高まるか。

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