消費電力50%減、泉北高速鉄道が導入する「新型通勤車両」の性能
泉北高速鉄道(大阪府和泉市、金森哲朗社長)は、2023年夏に新型通勤車両「9300系=イメージ」を導入する。エネルギー効率の高い機器の導入や全灯具での発光ダイオード(LED)採用により消費電力を従来車両の3000系に比べて約50%低減した。走行用モーターの遮音性アップによる低騒音化や複層ガラスによる車内の保温・遮熱性を高めた快適な車両を導入し、サービス向上を図る。
新型車両は南海電気鉄道の「8300系」をベースとして投資額を抑えた。4両編成を2編成の計8両を導入する。南海に乗り入れ、和泉中央―難波間で運転する。
ベビーカーやキャリーバッグ向けのスペース設置、4カ国語での車内案内表示、つり手などへの抗菌加工で安心な乗車につなげる。
新型車両導入に合わせて既存の通勤車両のラインカラーを青に統一する。
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日刊工業新聞 2022年11月15日