JR九州が「新型高速船」で日韓航路を再開
JR九州は博多港(福岡市博多区)と韓国・釜山港を高速船で結ぶ日韓航路を新型船「クイーンビートル」で運航再開した。コロナ禍における水際対策の緩和に伴い再開する。新型コロナウイルス感染拡大により運航停止した2020年3月以来。同船の日韓航路への就航は初となる。
旅客定員は502人。両港を片道3時間40分で結び、主に観光での利用を想定する。全額出資の船舶事業子会社・JR九州高速船(同)が運航する。11月は週末のみの運航だが、利用動向を見て今後のダイヤ編成を検討する。船体は工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が設計した。旧型より所要時間は長いが、デッキからの眺望や船内での買い物、飲食を楽しめる。
JR九州高速船の水野正幸社長は4日の初便で釜山に到着後、「ほっとした。安全運航を続けて日韓の架け橋になりたい」とした。
日刊工業新聞 2022年11月07日