ドリル寿命3割向上、切削工具の耐久性高める被膜技術がスゴい
日本コーティングセンター(神奈川県座間市、千葉祐二社長)は、切削工具の耐久性を高める被膜技術「ゼニスコート」を開発した。物理気相成長(PVD)法による複層コーティング被膜で、ドリルやエンドミルなど向け。従来の工具向けチタン系コーティング膜「プライムコート―T」に比べ耐摩耗性が向上。条件をそろえて加工時の摩耗量を比較した結果、ゼニスコートはプライムコート―Tより3割以上寿命が長かったという。
色調は薄金色。硬度を示すビッカース硬度は3000―3500となり、摩擦係数は0・35―0・45。
8日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)に出展する。
日刊工業新聞 2022年11月07日