東芝メディカルの売却先選定はじまる。5社以上入札、2月中にも決定へ
富士フイルム、キヤノン、日立製作所、外資系投資ファンドなど応札。買収額は4000億円程度か
東芝は医療機器子会社・東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の売却先の選定を始めた。1月内に実施した入札には富士フイルム、キヤノン、日立製作所、外資系投資ファンドなど5社以上が応札したとみられる。各社の提示内容を精査し、最終的に候補を数社に絞り込んで本格交渉を進めていく。当初は売却先を3月末までに決める予定だったが、不正会計問題で悪化した財務体質の改善が焦眉の急であり、2月中に決定が早まる可能性もある。応札企業は中長期で成長が見込める医療機器事業を獲得するため各社とも好条件を示した模様で、買収金額は4000億円以上と国内医療機器業界のM&A(合併・買収)では最大規模になりそうだ。
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日刊工業新聞電子版2016年1月29日 電機・電子部品