トヨタが「レクサスEV」改良、初採用した電池パックの性能
トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)「UX300e=写真」を一部改良し、2023年春頃に発売する。性能向上した新開発の車載電池パックを採用し、容量を増強。航続距離を従来比40%以上伸ばし450キロメートルとした。このほか車体の剛性を強化するなどして、走行性能も高めた。
価格や販売目標などの詳細は、今後詰める。搭載する電池パックはセルの性能を向上し、空冷モジュールや専用電子制御ユニット(ECU)を一体化した新開発品で、トヨタ、レクサスブランドとして初めて採用した。電池容量は従来比18・4キロワット時増の72・8キロワット時。航続距離も従来の315キロメートルから135キロメートル延ばした。最高出力は150キロワット。
車体はサイドドアやバックドア周辺のスポット溶接打点を計20点追加し、剛性を高めた。また、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者を検知できるようにするなど、予防安全システムの機能を拡充した。
日刊工業新聞 2022年10月28日