トヨタが中国EV大手・BYDと共同開発、セダン型EV「bZ3」の性能
中国で販売
トヨタ自動車は、電気自動車(EV)専用ブランド「bZ」シリーズで2車種目となるセダン型EV「bZ3」を公表した。中国のEV大手、比亜迪(BYD)との共同開発で、当面は中国のみで販売する。具体的な発売時期や、生産・販売目標は未定。EV販売が急成長している中国でラインアップを拡充し、市場の取り込みを図る。
満充電時の最長航続距離は600キロメートル超で、トヨタとして初めて車載電池に「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池」を採用した。BYDのLFPバッテリーを基にトヨタの電動化の知見を盛り込み、電動車技術を手がけるトヨタとBYDの合弁会社で設計開発した。製造はBYDが行う。正極にLFPを使っており、安全性向上やコスト低減などが見込める。
生産、販売はトヨタと現地企業の合弁会社である一汽トヨタが担う。新開発のトヨタのEV専用プラットフォーム(車台)を採用したほか、乗員の言葉の認識精度が徐々に高まる「成長型人工知能(AI)」も搭載する。車両は全長4725ミリ×全幅1835ミリ×全高1475ミリメートルの5人乗り。
日刊工業新聞 2022年10月26日