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トヨタが競技車両で採用、リサイクル鋼材の正体

トヨタが競技車両で採用、リサイクル鋼材の正体

サスペンション(懸架装置)をつなぐ部品のロアアーム

東京製鉄の二酸化炭素(CO2)排出量が少ないリサイクル鋼材が、トヨタ自動車のサーキット競技車両「ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept」に採用された。鉄スクラップが原料の電炉普通鋼が将来、一般車両に採用される契機になるか注目される。

トヨタはタイヤと車体、サスペンション(懸架装置)をつなぐ部品のロアアームにリサイクル鋼材を採用した。東鉄の同鋼材は、生産時のCO2排出量を製品1トン当たり0・4トンに抑えられる。

車への普通鋼電炉材の採用は例が少ない。脱炭素にあたり東鉄は老廃スクラップから付加価値品を生み出すアップサイクルや資源循環取引を推進している。

日刊工業新聞2022年10月18日

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