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建造費699億円、海上自衛隊の新型潜水艦「じんげい」の性能

三菱重工業は防衛省向け潜水艦「じんげい=写真」の命名・進水式を、神戸造船所(神戸市兵庫区)で開いた。浜田靖一防衛相、三菱重工の阿部直彦常務執行役員防衛・宇宙セグメント長のほか、約120人が参加。艤装工事を経て2024年3月に引き渡す予定。

じんげいは「たいげい」型の3番艦で、建造費は約699億円。全長84×幅9・1×深さ10・4メートル、基準排水量約3000トン。機関形式はリチウムイオン電池(LiB)搭載のディーゼル電気推進。「そうりゅう」型に比べ、探知力が向上したソナー装置や、静粛性が高い船体構造などが特徴だ。

海上自衛隊でじんげいと命名するのは初めて。漢字では「迅鯨」と書く。迅鯨の名は旧日本海軍で2度採用されている。

三菱重工神戸造船所で建造した潜水艦として戦後30隻目。


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日刊工業新聞2022年10月13日

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