自動車の軽量化実現なるか。コスト抑えたマグネシウム合金を共同開発へ

マグネ協、17社で共同調達も

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次世代自動車展に出展されたマグネシウム成形品
 日本マグネシウム協会(東京都中央区、加藤数良会長、03・3243・0280)は、低コストな自動車向けマグネシウム鋳造素材の開発設計に着手する。大手自動車・部品メーカーや鋳造メーカーを中心に17社で「自動車マグネシウム適用拡大委員会」(中村弘之委員長=東海理化専務取締役専務執行役員)を設置。2017年度内をめどに、アルミニウム合金と同等かそれ以下にコストを抑えたマグネシウム合金の開発を目指す。

 マグネシウム合金は同じく自動車向け金属素材である鉄の4分の1、アルミ合金の3分の2と軽量な点がメリット。一方で、アルミ合金と比べて材料・製造コストが高く、鋳造品の状態で最大2倍程度高価格なのが課題だった。委員会を構成する17社は、マグネシウム地金を共同購入し、低コストな製造・設計法に取り組むことで、安価な素材の開発を目指す。

 協会会員の複数の自動車メーカーから、車の軽量化・省燃費化に寄与するマグネシウム合金部品を増やしたいという要請があり、委員会を設置してマグネシウム合金の低コスト化に取り組むことにした。オイルパンやインストルメントパネル、トランスミッション、ステアリングホイール関連などにマグネシウム合金が適用されれば、車1台当たり数キログラムの需要が生まれるという。

 新しい素材を作るためのデータ収集を9月ごろまで行い、それ以降は実際に素材の設計に取り組む。17年度内をめどに、低価格マグネシウム合金を実用化し、継続的な適用を目指す。

日刊工業新聞2016年1月28日 自動車面

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村上毅
編集局ニュースセンター
デスク

自動車の軽量化素材として採用が広がるアルミ。さらにその次として注目されているの素材にマグネシウムがある。マグネシウムの比重は鉄の約4分の1、アルミの約3分の2で実用金属では最軽量だ。さらに重量当たりの強度や剛性も鉄やアルミ、樹脂をしのぎ、部材の小型化、薄肉化が期待できる。コストや加工性など実用化に向けた課題は多いが、ぜひ課題を克服してほしい。

キーワード
マグネシウム合金

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