生産用機械がけん引、鉱工業生産指数が上昇
経済産業省が公表した8月の鉱工業生産指数(速報値、2015年=100)は、前月比2・7%増の99・5と3カ月連続で上昇した。6月に中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)が解除されて以降、部材供給不足の緩和が続き、生産用機械などの生産が伸びた。基調判断は「生産は緩やかな持ち直しの動き」に上方修正した。
全15業種中、10業種が前月比で上昇。生産用機械は同6・1%上昇した。このうち国内外で需要が堅調な半導体製造装置が同16・6%増、フラットパネル・ディスプレー製造装置が同46・7%増とけん引した。鉄鋼・非鉄金属は同3・6%増、化学は同2・7%増と伸びた。
主要企業の生産計画から割り出す製造工業生産予測指数(15年=100)は9月が前月比2・9%上昇、10月は同3・2%の上昇を見込む。
日刊工業新聞2022年10月4日