東大が柔らかい曲面に装着できるフレキシブルなセンサー開発

ウエアラブル開発に朗報!?圧力の分布を高精度に計測

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指にピッタリとフィットした圧力センサーアレイ(東大提供)
 東京大学大学院工学系研究科の染谷隆夫教授、リー・ソンウォン博士研究員らは、ゴム手袋など柔らかい曲面に装着して圧力を計測できるフレキシブルなセンサーを開発した。デジタル触診などが可能になり、ヘルスケアや医療、福祉などの分野に応用できる。科学技術振興機構(JST)のプロジェクトの一環で開発した。英科学誌ネイチャー・ナノテクノロジー電子版に掲載された。

 研究チームが開発したのは、微細なナノファイバー(ナノは10億分の1)を使った圧力センサー。半径80マイクロメートル(マイクロは100万分の1)まで折り曲げても、世界最高感度のフレキシブルセンサーとしての性質が変化しない。膨らませた風船のように柔らかい曲面上でも圧力の分布を高精度に計測できる。

 例えば、圧力を正確に検出できるゴム手袋を使うことにより、従来は感覚に頼っていた乳がんのしこりの触診などをセンサーで定量化(デジタル触診)できるとみている。

 体に装着するウエアラブル機器の違和感を最小限にするため、生体に密着する柔らかい圧力センサーが注目されている。しかし、柔らかい素材でできた従来の圧力センサーは、曲げたりよじれたりすると変形に伴うひずみが生じ、センサーの性質が大きく変化してしまう課題があった。

日刊工業新聞2016年1月26日 科学技術・大学面

COMMENT

村上毅
編集局ニュースセンター
デスク

写真をみるだけで面白さがわかる気がする。より計測の柔軟性が増しそうだ。

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