エアコン「ノクリア」が未来技術遺産に、評価された世界初の装備
フィルターを自動清掃する仕組みを世界で初めて装備した富士通ゼネラルの空調機「ノクリアAS28JPZ=写真」が、国立科学博物館が選ぶ2022年度の「重要科学技術史資料」(未来技術遺産)として登録された。03年の発売以降、後続の高機能空調機に広く採用されて定着し、省エネルギー化で地球温暖化対策に貢献している。
ノクリアAS28JPZの自動清掃機構では、向かい合ったブラシの間をフィルターが上下し、ホコリを落とす。空調機の運転が一定時間続いたら、この仕組みが作動する。
富士通ゼネラルによると、この機構を実装する以前、空調機の性能を保つには約2週間ごとにフィルターを手作業で掃除する必要があるとされていた。自動清掃機構があれば、手入れが年1回程度で済む。
同社は「今回の登録を励みに、省エネ性を高めるための技術開発を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。
日刊工業新聞2022年9月20日