行列のできる中小企業相談所が全国に広がっている!「OKa―Biz」の取組み

女性も相談に訪れるオカビズ
*オカビズ、中小の人材採用支援を強化‐求人サイト作成ツール提供

日刊工業新聞2016年1月22日 中小企業・地域経済


 【名古屋】愛知県岡崎市の産業支援拠点「岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)」は、中小企業の人材採用支援を強化する。転職支援事業を手がけるビズリーチ(東京都渋谷区、南壮一郎社長、03・6450・5169)と連携し、同社の無料人材採用プロモーションツール「スタンバイ・カンパニー」の提供を始めた。

 オカビズは岡崎商工会議所と共同で設立した。スタンバイ・カンパニーは、採用したい企業が簡単にインターネット上で求人サイトの作成・公開・応募管理ができる。求人掲載数は無制限。サイトはスマートフォン向けに自動で最適化される。

 利用者の企業の多くが、人材募集の課題としてコストをあげているため、連携を決めた。「今後は活用方法セミナーや個別相談会も開催する」(秋元祥治オカビズセンター長)予定だ。

愛知県岡崎市−中小相談窓口に行列


日刊工業新聞2014年7月23日 中小・ベンチャー・中小政策面一部抜粋


 愛知県岡崎市が2013年10月に開設したビジネスのよろず相談窓口「岡崎ビジネスサポートセンター(OKa―Biz=オカビズ)」が注目されている。開設以来、6月末までの相談件数は当初目標の2倍以上となる958件。リピート率も約7割と高い。新しい相談は3週間待ちで、“行列のできる相談所”と評判だ。相談に来たある経営者は「オカビズのような相談所が全国にできれば、中小企業活性化の大きなうねりになる」と期待する。(名古屋編集委員・田中弥生)

 岡崎市は自動車関連などの製造業が中心。これまでは比較的、受注に恵まれた環境だったが、08年秋のリーマン・ショック後に状況が一変した。受注件数の戻りは鈍く、海外製品との価格競争も厳しい。そんな中、岡崎市と岡崎商工会議所が中小企業支援に立ち上がった。

 担当者らが向かった先は静岡県富士市の「富士市産業支援センター(f―Biz=エフビズ)」。小出宗昭センター長は静岡県内で4カ所の産業支援施設の立ち上げや運営に携わり、1000件以上の新規事業創出を手がけた。

 オカビズはエフビズの岡崎版を目指してスタート。センター長には小出氏の弟子で、学生創業のNPO法人トップを務める秋元祥治氏に白羽の矢が立った。

 中小企業や個人事業主を対象に「セールスポイントの発見」「解決策の提案」「継続的なサポート」を特徴とする販路拡大サポートを行う。新規利用者の8割が口コミによる紹介だ。

 4月には岡崎信用金庫も参画して市、商工会議所と三位一体で「全国初の“官産金”の連携」(内田康宏岡崎市長)を実現。5月には中小企業庁の横田俊之次長がオカビズを視察し、相談件数やリピート率の高さに関心を示した。

現在の相談員は秋元氏を含めITやデザインの専門家ら9人体制。7月は「女性応援月間」と位置づけ、毎週火曜日に女性相談員を配置した。子連れで相談に訪れる女性創業希望者の姿も見られた。毎回、話題の人物が登壇するセミナーも好評だ。

日刊工業新聞2016年1月22日 中小企業・地域経済1/2014年7月23日 中小・ベンチャー・中小政策面一部抜粋

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

オカビズの取組みは熊本県天草市など全国にじわりと広がりつつあります。企業の改善点を指摘するのではなく、強みを見つけて伸ばすというスタイルが評価を受けているそうです。

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