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新卒採用に新枠、サッポロが人材拡大で目指す「DX方針」

サッポロホールディングス(HD)は、デジタル変革(DX)戦略推進のため、新卒採用におけるデジタル人材の採用を拡大する。採用枠に「DX推進部門」を設け、データ解析やアプリケーション開発などの知識がある人材を採用する。インターンを通じて学生との接点を作り、2023年4月に1人が入社するほか、24年以降も年に数人の採用を続ける。

サッポロHDは21年にDX戦略を推進するDX方針を策定。方針の策定や実行などに主導的な役割を果たす改革推進部を設置し、「DX戦略推進チーム」「テクニカルチーム」「データ分析チーム」の3チーム体制で戦略を推進している。今後、さらなる関連業務の拡大が見込まれることから、デジタル人材の拡大が急務となっている。

DX方針では、25年をめどにクラウド上にビジネスや社会環境の変化に対応できるデータ基盤を確立することを目指している。また、業務プロセス改革(BPR)による業務効率化を進めており、22年12月末時点で約36万時間の業務効率化を達成する見込み。データ分析のスキルを持つ人材に対する必要性が高まっており、人材の採用を増やしたい考えだ。

こうしたデジタル人材の需要の拡大により、21年から新卒の採用枠にDX推進部門を新設し、採用を強化。21年12月にはデジタル人材に特化したインターンを実施し、学生との接点を作り、採用につなげている。24年入社以降もコンスタントにデジタル人材の採用を続けていく方針だ。

日刊工業新聞2022年9月1日

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