ファナック流IoT、シスコと組む理由は「安全だからだよ」

そして、壊れない減速機を開発することが一番求められている

  • 1
  • 6
会見する(左から)稲葉清典ファナック専務、鈴木和洋シスコ日本法人専務執行役員
 ファナックと米シスコシステムズは21日、産業用ロボットとモノのインターネット(IoT)技術の融合に向け、協業を強化すると発表した。シスコのサーバーやスイッチ製品などを活用した故障部品の事前発送サービスを、年内にも国内で開始する予定。ファナックのロボット用遠隔監視システム「ゼロダウンタイム機能(ZDT)」の拡張版として提供する。

 シスコが用意するクラウド環境にファナック用の仮想私設網(VPN)を設け、センサーで収集するデータを基に、ロボットの稼働状況を監視する仕組み。データの解析結果から減速機などの故障を予知し、交換用の部品を事前に発送する。

 既に北米の自動車産業を主な対象に実施しており、国内では夏以降に提供開始する予定。ファナックの稲葉清典専務は「自動車産業はデータを外に出すことに慎重になりがちだが、シスコの技術を用いることでセキュリティーを担保できる」と協業の理由を述べた。シスコ日本法人の鈴木和洋専務執行役員は「ファナックと協力して当社のIoT製品を製造業のデファクトスタンダードにしたい」としている。

 国内では、ユーザー自身がスマートフォンなどで稼働状況を監視できるZDTを2015年から展開している。故障の予知と迅速な対応をテーマにサービスを進化させることで、ダウンタイム(稼働停止時間)の低減に寄与したい考え。データの解析に人工知能(AI)を適用することも検討している。

日刊工業新聞2016年1月22日付ロボット面

COMMENT

清水信彦
福山支局
支局長

 ちょっとこの記事ではわかりにくいのが難点ですが、要は産業用ロボットを年がら年中ネットにつないでおいて故障予測をするということでしょう。うーんマンダム。もというーんまさにインダストリー4.0。  なぜシスコかというとシスコだと安全だからだよと稲葉専務はおっしゃっている。  ではなぜロボットなのか、工作機械用NCとサーボモーターではないのか、については何もおっしゃっていない。ひょっとしてロボットで一番壊れやすいのは減速機なのだろうか。これは工作機械にはついていない。  つまりは壊れない減速機を開発することが一番求められているのではないか、というのがこの記事を読んだ私の結論です。

キーワード
ファナック シスコ

関連する記事はこちら

特集