ファナック流IoT、シスコと組む理由は「安全だからだよ」
そして、壊れない減速機を開発することが一番求められている
ファナックと米シスコシステムズは21日、産業用ロボットとモノのインターネット(IoT)技術の融合に向け、協業を強化すると発表した。シスコのサーバーやスイッチ製品などを活用した故障部品の事前発送サービスを、年内にも国内で開始する予定。ファナックのロボット用遠隔監視システム「ゼロダウンタイム機能(ZDT)」の拡張版として提供する。
シスコが用意するクラウド環境にファナック用の仮想私設網(VPN)を設け、センサーで収集するデータを基に、ロボットの稼働状況を監視する仕組み。データの解析結果から減速機などの故障を予知し、交換用の部品を事前に発送する。
既に北米の自動車産業を主な対象に実施しており、国内では夏以降に提供開始する予定。ファナックの稲葉清典専務は「自動車産業はデータを外に出すことに慎重になりがちだが、シスコの技術を用いることでセキュリティーを担保できる」と協業の理由を述べた。シスコ日本法人の鈴木和洋専務執行役員は「ファナックと協力して当社のIoT製品を製造業のデファクトスタンダードにしたい」としている。
国内では、ユーザー自身がスマートフォンなどで稼働状況を監視できるZDTを2015年から展開している。故障の予知と迅速な対応をテーマにサービスを進化させることで、ダウンタイム(稼働停止時間)の低減に寄与したい考え。データの解析に人工知能(AI)を適用することも検討している。
シスコが用意するクラウド環境にファナック用の仮想私設網(VPN)を設け、センサーで収集するデータを基に、ロボットの稼働状況を監視する仕組み。データの解析結果から減速機などの故障を予知し、交換用の部品を事前に発送する。
既に北米の自動車産業を主な対象に実施しており、国内では夏以降に提供開始する予定。ファナックの稲葉清典専務は「自動車産業はデータを外に出すことに慎重になりがちだが、シスコの技術を用いることでセキュリティーを担保できる」と協業の理由を述べた。シスコ日本法人の鈴木和洋専務執行役員は「ファナックと協力して当社のIoT製品を製造業のデファクトスタンダードにしたい」としている。
国内では、ユーザー自身がスマートフォンなどで稼働状況を監視できるZDTを2015年から展開している。故障の予知と迅速な対応をテーマにサービスを進化させることで、ダウンタイム(稼働停止時間)の低減に寄与したい考え。データの解析に人工知能(AI)を適用することも検討している。
日刊工業新聞2016年1月22日付ロボット面