搭載車販売が500万台に達したスバル「アイサイト」、ラボ所長が強調する効果
SUBARU(スバル)は、運転支援システム「アイサイト」を搭載した車両の世界累計販売台数が6月に500万台を達成したと発表した。2008年の日本での発売から、14年1カ月での達成となる。スバルは30年までに、スバル車による死亡交通事故をなくすことを目標に掲げる。アイサイトの高い安全性能を核に事故削減を目指す。
同社によると過去10年間、スバル車は米国と日本で他の自動車メーカーの平均よりも低い死亡交通事故率を実現してきた。同社スバルラボの柴田英司所長はスバル車の中でも「アイサイトを搭載した車両の方が、人身で61%、追突(車対面)で84%事故率が低い」とアイサイトの効果を強調する。今後、アイサイトに人工知能(AI)を搭載することで、認識や判断の精度をさらに高める。
アイサイトはステレオカメラで障害物を認識することで、自動で速度や操舵(そうだ)を制御して事故を防ぐ。世界で販売するスバル車のうちアイサイト搭載車は約91%に上る。
日刊工業新聞2022年9月1日