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JAL、伊丹―鹿児島線に「クラスJ」導入

地方路線用の小型機としては初めて
JAL、伊丹―鹿児島線に「クラスJ」導入

ジェイ・エアのE190(提供)

 日本航空(JAL)はブラジル・エンブラエルのエンブラエル190型機(写真)の初号機を、5月10日から伊丹―鹿児島線に導入する。JALは2014年8月にエンブラエル190を発注しており、5月から今後数年かけて、10機程度を受領する。1000円の追加料金で広いシートが利用できる「クラスJ」をリージョナルジェット機としては初めて導入する。エンブラエル190の導入は国内航空会社として初めて。

 エンブラエル190は、子会社のジェイ・エアが運航する。ジェイ・エアは、01年に就航したボンバルディアCRJ200型機からエンブラエル190へ順次置き換える。JALはエンブラエル190を、21年に導入予定のMRJに置き換える計画。

日刊工業新聞2016年1月22日 建設・エネルギー・生活1
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
航空機はだいたいの座席数ごとに機体クラスが分けられます。約100席以下の「リージョナルジェット」は自動車で言えば軽自動車のようなクラスで、ボーイングの737やエアバスのA320と比べて小さいので、航空会社からすると「コンパクトなのは良いが座席数が少ない(=儲けが少ない)」という扱いの難しい機体です。 そんなリージョナルジェットにもクラスJを導入する(=客単価は高くなるが座席数はさらに少なくなる)判断をしたということは、伊丹―鹿児島線で確実に高い搭乗率を取れるという自信があるか、もしくはリージョナルジェットジェットでも一定以上の利益を出せるほどのコストダウンに成功したかの、どちらか(あるいは両方)ではないかと思います。

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