猛暑で何が売れた?白物家電の7月の出荷額調査
日本電機工業会(JEMA)が24日発表した7月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比13・7%増の2831億円と4カ月ぶりに増加した。増加した背景としてJEMAは、「中国・上海でのロックダウン(都市封鎖)が解除され生産の正常化が進んだことや、記録的な猛暑が影響した」とみている。
国内出荷数量は、エアコンが同7・6%増の145万3000台を記録し、4カ月ぶりの増加。冷蔵庫は同3・4%増の39万8000台で、3カ月ぶりに増加した。ほかに洗濯機は同15・2%増の42万9000台で14カ月ぶりに増加。洗濯機は7月単月としては1986年の調査開始以来、過去最高の出荷金額となった。
他方、電子レンジの出荷台数は同27・9%減の18万6000台で5カ月連続の減少。コロナ禍による外出自粛を受け、内食需要が高まった前年からの反動で減少した。
ジャー炊飯器は同2・5%減の35万9000台で2カ月連続の減少となったものの、高機能製品が流行している傾向は継続しているという。
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日刊工業新聞2022年8月26日