コンビニはまだまだ伸びるのか?売上高初の10兆円超え
チェーンで格差も
日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が20日発表したコンビニエンスストア業界の2015年の売上高(全店ベース)は前年比4・7%増の10兆1927億円で、初めて10兆円を超えた。「チェーンにより格差はあるものの積極的に出店したチェーンもあった」(JFA)のが要因としている。
既存店売上高は同0・9%増の9兆2974億円。14年にあった消費増税後のたばこなどの買い控えの反動や景気回復が貢献した。来店客数は全店ベースで同4・2%増、既存店ベースで同0・2%増となった。
平均客単価も既存店ベースで同0・7%増の601・2円とプラスだった。いれたてコーヒーなどのカウンター商材や弁当などの中食が好調だった。「少子高齢化や、単身世帯と有職女性の増加に伴う個食、簡単需要の増加が考えられる」(同)と見ている。
15年12月は既存店ベースで売上高が前年同月比1・4%増の8266億円で、平均客単価が同0・3%増の630・2円でともに9カ月連続プラス、来店客数も同1・0%増で2カ月ぶりプラスだった。年末商品が好調だった点が寄与した。
コンビニエンスストア大手3社の2015年3―11月期決算は営業利益が過去最高となるなど好調だった。店舗数の拡大や中食などの商品力向上が寄与した。一方、配送サービス強化などで存在感を強める大手と、苦戦する中堅コンビニとの業績の差は広がっている。
13日にローソンが発表した15年3−11月期は営業利益と経常利益が同期間で9年連続で過去最高を更新。チェーン全店売上高、営業総収入も過去最高となった。新たにグループ入りした成城石井やユナイテッド・シネマが貢献した。
ローソン単体ではチェーン全店売上高と営業総収入が6年連続過去最高だった。サラダや総菜、プライベートブランド(PB)などを強化し、日配食品の売り上げが伸びた。販売促進費の増大などで、各利益項目は減益だった。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)のコンビニエンスストア事業は営業利益は5期連続で過去最高だったが、北米のセブン−イレブン・インクが原価安で北米事業でのガソリン売り上げが減少した影響で、営業収益は4期ぶりの減収。ファミリーマートの連結業績は営業総収入、営業利益、経常利益の各項目で過去最高だった。
既存店売上高は同0・9%増の9兆2974億円。14年にあった消費増税後のたばこなどの買い控えの反動や景気回復が貢献した。来店客数は全店ベースで同4・2%増、既存店ベースで同0・2%増となった。
平均客単価も既存店ベースで同0・7%増の601・2円とプラスだった。いれたてコーヒーなどのカウンター商材や弁当などの中食が好調だった。「少子高齢化や、単身世帯と有職女性の増加に伴う個食、簡単需要の増加が考えられる」(同)と見ている。
15年12月は既存店ベースで売上高が前年同月比1・4%増の8266億円で、平均客単価が同0・3%増の630・2円でともに9カ月連続プラス、来店客数も同1・0%増で2カ月ぶりプラスだった。年末商品が好調だった点が寄与した。
大手3社は最高益、15年3―11月期
日刊工業新聞2016年1月14日
コンビニエンスストア大手3社の2015年3―11月期決算は営業利益が過去最高となるなど好調だった。店舗数の拡大や中食などの商品力向上が寄与した。一方、配送サービス強化などで存在感を強める大手と、苦戦する中堅コンビニとの業績の差は広がっている。
13日にローソンが発表した15年3−11月期は営業利益と経常利益が同期間で9年連続で過去最高を更新。チェーン全店売上高、営業総収入も過去最高となった。新たにグループ入りした成城石井やユナイテッド・シネマが貢献した。
ローソン単体ではチェーン全店売上高と営業総収入が6年連続過去最高だった。サラダや総菜、プライベートブランド(PB)などを強化し、日配食品の売り上げが伸びた。販売促進費の増大などで、各利益項目は減益だった。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)のコンビニエンスストア事業は営業利益は5期連続で過去最高だったが、北米のセブン−イレブン・インクが原価安で北米事業でのガソリン売り上げが減少した影響で、営業収益は4期ぶりの減収。ファミリーマートの連結業績は営業総収入、営業利益、経常利益の各項目で過去最高だった。
日刊工業新聞2016年1月21日4面