サンワテクノスは２０１６年度に、自動体外式除細動器（ＡＥＤ）など生活関連商材を販売するプロジェクトに専任担当者を配置する。これまで担当社員は他事業部と兼任していたが、商材販売が堅調なため専任を置くことにした。同社は主力の電子部品や産業用ロボット販売に加え、中長期の成長に向けて新市場の開拓を強化している。この取り組みもその一環。同プロジェクト担当は女性社員で構成しており、女性の活躍の場を広げる狙いもある。

　生活関連商材の専任担当は、全国の営業所に配置している同事業部の担当社員から募集する。人数などは今後詰める。

　専任担当は、公共施設やオフィスに向けてオムロン製ＡＥＤの設置を提案するほか、ＡＥＤを導入する重要性や使い方を提案する講習会などを行う。また、ＡＥＤのほかオフィス向けの発光ダイオード（ＬＥＤ）照明といった、省エネに役立つ商材なども併せて提案していく。

　さらにサンワテクノスは、政府が成長戦略として掲げる「女性の活躍促進」に取り組む。１６年度に専任担当社員を配置する「ニューライフプロジェクト」は、１５年度に女性社員で構成する部署として設置した。公共施設やオフィス向けの商材を扱うことで販路を拡大し、新しい収益源を生み出すための足がかりにする方針。

　同時に、女性ならではのきめ細かい提案力を強みにして市場に食い込みを図り、女性の活躍の場を広げる狙いだ。今後、取り扱う商材などを増やすことなどを検討している。