電波減衰を抑制、ガラス製のスゴい5G対応アンテナ

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開発した5G対応のガラスアンテナ

日本電気硝子は、第5世代通信(5G)に対応したガラス製の透明なアンテナを開発した。独自開発の多成分系ガラス基板にアンテナパターンを施したもので、ビルや自動車の窓、ディスプレーなどでの活用を想定する。同ガラス基板単体でも提供する方針で、5G市場の深耕に向けて早期の商品化を目指す。

新開発のガラスアンテナは、5Gで使われるミリ波と呼ばれる28ギガヘルツ(ギガは10億)の周波数帯に対応する。値が低いほど電波減衰が抑制されることを示す「比誘電率」が4・0のガラス基板を使用しており、28ギガヘルツ対応の多成分系ガラス基板としては、世界最小の値だという。透明なため、設置場所のデザインも損なわない。

加えて、ガラス製の5G電波中継装置を開発した。壁や窓ガラスに設置すると、電源なしで屋内外と電波を送受信できる。主流の樹脂製のものと比べ、紫外線による劣化が少なく、屋外でも長期間安定した利用が可能。

ミリ波帯の電波は減衰しやすく、直進性が高いために障害物の背後に回り込みにくい性質がある。広い通信エリアをカバーするにはこうした課題の解決が必要となる。

日刊工業新聞2022年6月29日

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