個人金融資産残高は2005兆円、3月末時点で過去最高になった背景
日銀が発表した資金循環統計によると、3月末時点の個人(家計部門)の金融資産残高は前年同月末比2・4%増の2005兆円となった。年末のボーナス支給もあって過去最高となった2021年12月末の2015兆円よりは減少。ただ、コロナ禍による消費抑制や政府の給付金などが積み上がり、3月末時点としては最高となった。
個人金融資産の内訳は、現金・預金が同2・9%増の1088兆円、投資信託が同10・4%増の91兆円と、いずれも3月末時点として最高を更新した。保険・年金・定型保証は同0・8%増の540兆円と過去最高となった。
金融機関を除く民間企業の金融資産残高は同4%増の1253兆円と3月末時点として最高を更新。このうち現金・預金が同1・5%増の323兆円、対外直接投資が同10・9%増の172兆円と過去最高となった。
民間金融機関の貸出残高は同3%増の987兆円と過去最高だった。
日刊工業新聞2022年6月28日