3D地図で破損把握、屋内点検用「球体ドローン」のスゴい実力
ブルーイノベーションが受注開始
ブルーイノベーション(東京都文京区、熊田貴之社長)は、球体状をした屋内点検用飛行ロボット(ドローン)の最新機種「ELIOS(エリオス)3」の受注を21日に始める。屋内3次元(3D)マッピング用の高性能センサー「LiDAR(ライダー)」と、飛行空間を3Dモデル化するための自己位置推定技術としてSLAMエンジン「FlyAware」を搭載。空間情報の3D化でドローン周辺環境の容易な把握を実現した。
球体状のため配管が多いプラントや工場、上下水道などの屋内点検に向く。専用の解析ソフトウエアを通じて、施設内の破損や異常箇所の場所を3Dマップ上で把握、共有できる。
外形球体の大きさは直径50センチメートル、高さ40センチメートル程度。LiDARやSLAMエンジンの搭載で、リアルタイムの取得データの精度や範囲、深度、操作性や安全性などが向上した。
リチウムイオン電池で12分間飛行できる。電池は交換式のため、新しい電池に付け替えて点検作業を続けられる。
飛行しながら施設の状況や異常箇所をリアルタイムに3Dモデル化できる新機種により、施設の運用・管理やトラブルの予兆保全などを3Dデータを活用で効率化できるとしている。
日刊工業新聞2022年6月21日