川重、岐阜で設計集約の新棟建設へ 130億円投資

ボーイングの民間機増産や防衛省向け大型機の量産など大型プロジェクトに対応

  • 2
  • 0
新棟の完成イメージ
 川崎重工業は航空・宇宙事業の主力工場の一つである岐阜工場(岐阜県各務原市)に約130億円を投じて新たな設計・事務棟を建設する。戦前に建てられ約80年が経過した「本館」を取り壊し、跡地に地上8階建てのビルを建てる。工場内約10カ所に分散していた設計部門約2200人を集約し、業務効率を高める狙い。

 新本館ビルは2016年12月に1期工事を完成。17年4月に2期工事に着手し、18年3月に竣工(しゅんこう)する予定。

 延べ床建屋面積は約4万5000平方メートル。民間・防衛航空機、宇宙機器関連の設計、管理部門が入居する。現本館の10倍以上に拡張され、環境技術などを取り込み、従業員の労働環境にも配慮。集約後の空きスペースは、成長著しい航空機事業の生産に活用していく。

 1937年に建設された現在の本館は、管理部門を中心に約250人が常駐する。空襲の爪痕が残るなど各務原市の象徴的な建物で、老朽化対策を施すか、建て替えるかなど、その扱いに注目が集まっていたが、17年に取り壊す。岐阜工場は米ボーイングの機体部品や防衛省向けの哨戒機・輸送機、宇宙関連機器などの開発、製造、整備拠点。ボーイングの民間機増産や防衛省向け大型機の量産など大型プロジェクトが相次ぐ中、新本館ビル建設を含め、業務効率を一段と高める必要があった。

日刊工業新聞2016年1月13日総合1面

COMMENT

川崎重工の航空宇宙部門が、約80年の歴史を持つ「本館」を建てかえます。名古屋周辺の港湾部(弥富市)にも新工場を建設していて、大きな設備投資が続くことになります。

関連する記事はこちら

特集