東進産業が投入、無線操縦草刈り機「クロスライナー」の実力
東進産業(大阪市淀川区、米谷尚社長)は、無線操縦草刈り機「クロスライナー=写真」を発売した。チェコ・スパイダー製で、標準装備の油圧ウインチで河川やU字溝の崖際、斜面、雨でぬかるんだ場所などでも安全に作業できる。価格は335万円(消費税抜き)。展示会や鉄道の保線作業技能競技会などでアピールし、リース販売も含め年間10台の販売を見込む。
斜度40―50度の斜面で1時間当たり800―1000平方メートルの作業能力がある。軽トラックに積み込めるサイズで移動性を確保した。動力源はホンダのガソリンエンジン。電動式を開発中という。ウインチのない機種もある。
線路沿いの斜面での作業用途で、鉄道会社の保線作業拠点向けを中心に売り込む。東進産業はレール運搬台車やバラスト散布車などの鉄道関連製品を手がける。草刈り機ではゴルフ場や河川土木事務所などの販路も開拓する方針だ。
日刊工業新聞2022年6月15日