重さ10キロ!九州工大の実験衛星が来月打ち上げへ
放電事故の防止などに期待
【北九州】九州工業大学は5日、実験衛星「鳳龍四号=写真」が完成、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国際X線天文衛星「ASTRO―H」相乗り衛星として2月12日に打ち上げると発表した。オシロスコープ(波形測定器)を使って、世界初の放電波形計測と画像取得を目指す。同大学は2012年に初の小型衛星を打ち上げており、実現すれば衛星の打ち上げは3基目となる。
鳳龍四号は質量10キログラム。世界18カ国の学生・教職員らによって13年度から開発を進めてきた。17年度まで5年間の事業費は1億5000万円。350ボルトの高電圧太陽電池実証やプラズマ密度計測なども行う。
宇宙開発の課題の一つが放電事故と言われる。事故を防止することで惑星探査や宇宙工場などの実現が進むと見られている。趙孟佑(チョウメンウ)同大大学院工学研究院教授・宇宙環境技術ラボラトリー施設長は「放電が引き金となって衛星が破損する事故が相次いでいる。現状の放電対策が正しいのかどうか、宇宙空間で確認したい」としている。
鳳龍四号は質量10キログラム。世界18カ国の学生・教職員らによって13年度から開発を進めてきた。17年度まで5年間の事業費は1億5000万円。350ボルトの高電圧太陽電池実証やプラズマ密度計測なども行う。
宇宙開発の課題の一つが放電事故と言われる。事故を防止することで惑星探査や宇宙工場などの実現が進むと見られている。趙孟佑(チョウメンウ)同大大学院工学研究院教授・宇宙環境技術ラボラトリー施設長は「放電が引き金となって衛星が破損する事故が相次いでいる。現状の放電対策が正しいのかどうか、宇宙空間で確認したい」としている。
2016年1月6日付日刊工業新聞 科学技術・大学面