高さ104メートルの高所作業車受注、米国でモリタHDに吹く追い風
モリタホールディングス(HD)はフィンランド子会社のブロント・スカイリフトを通じ、米国レンタル企業のカーディー・イクイプメントから高所作業車(写真)を複数台受注した。ブロントとしては北米で最大規模の受注となる。受注額は非公表だが、ブロントの高所作業車の平均価格は約1億円。
高さ104メートルや90メートルの車種など複数台を受注した。米国で拡大する再生可能エネルギーのインフラ投資を追い風に、大型に強いブロントが受注に結びつけた。北米の風力発電施設は陸上中心で、風車回転軸までが平均90メートルと世界的にも高さがある。製品ラインアップでは112メートルの車種が最大で、今後も受注増を見込む。
ブロントはモリタHDの子会社となった16年以降、営業体制や北米事業を改善。2021年度には北米受注を16年度比4倍に伸ばした。モリタHDと同様に、消防車事業も手がけている。両社は競争力の高い消防車の共同開発も進め、事業の相乗効果を高める。
日刊工業新聞2022年4月29日