トヨタが生産技術の機能と製造を一体化、狙う効果は?

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トヨタ自動車の高岡工場(愛知県豊田市)

トヨタ自動車は5月1日付けの組織改正で、本社で統括していた生産技術部門を各工場に移管する。車両やパワートレーンといった量産に関する各領域の生産技術部を、国内の車両工場や部品工場に移し、製造部門と連携しやすくする。電気自動車(EV)をはじめとする電動化の加速などで生産手法にも変革が迫られる中、生産技術の機能を製造と一体化し、モノづくりにおける競争力をさらに高める。

現在は生産本部や一部の社内カンパニーの下に車体、組み立て、塗装、パワートレーンといった各領域の生産技術部がある。生産技術部は工場の建設や各種生産ラインの企画・設計、設備導入、改造など、生産に関わる技術開発を手がける。これを「製造技術部」と名称変更した上で関連する工場に移管する。

例えば車両製造を手がける元町工場、高岡工場、田原工場などには車体、塗装といった車両系の各部門を、上郷工場といったエンジンを手がける工場にはエンジン系の生産技術部門をそれぞれ移す。次世代の生産ライン開発などは、試作と量産を合わせた生産技術を統括する「モノづくり開発センター」をはじめとする開発部門が担う模様だ。

トヨタの生産技術部は原価低減など同社の強みの一つである「モノづくり力」の根幹を担う役割を果たしている。機能軸で生産技術と製造、それぞれの領域を強化してきたが、電動化など業界の変革を受けて経営資源をより効率的に活用することが必要と判断した。

トヨタには組み立てや塗装といった各工程の担当部門が生産技術や生産方法などを工場横断で共有する仕組みがある。生産技術部の移管により、各工場のモノづくり力強化に加え、より競争力の高い手法を横展開しやすくすることも狙う。


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日刊工業新聞2022年4月20日

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