ニュースイッチ

松屋フーズ、券売機がマルチリンガルに!約1040店に導入

プレミアム牛めしは英語表記「Premium Gyumeshi」、中国語「高級牛肉飯」
 松屋フーズは2017年3月期中に、牛めし店舗の「松屋」ととんかつ店舗の「松乃家」全店、約1040店に日本語・外国語対応の自動券売機を導入する。外国語は中国語、ハングル、英語の3種類で訪日外国人や在日外国人の飲食需要を取り込むのが狙い。食品業界では飲料の自動販売機で日本コカ・コーラグループが外国語対応を始めており、アサヒ飲料も6日から東京・浅草で英語対応自販機の実証実験を始める計画。20年の東京オリンピック・パラリンピックもにらみ、訪日外国人需要を取り込む動きが加速してきた。

 松屋フーズの外国語対応自販機はトップ画面で英語、中国語などを選択するとメニューをその言葉で写真画像とともに表示する。プレミアム牛めしは英語表記だと「Premium Gyumeshi」、中国語では「高級牛肉飯」と表示する。

 店舗の券売機はリース契約なので「更新でさほど大きな金額は発生しない」(同社)としている。15年2月から、東京都内などの外国人客が多い店を中心に、試験展開を進めてきた。

 東京・浅草や福生などの店では、多いときは外国人客が2割近くになることもあり、「米国人は牛焼き肉定食やカルビなどの焼き肉系、韓国人はキムチ系メニューを選ぶ傾向が強い」(同)という。

 牛丼チェーンの吉野家やすき家は、店員にメニューを直接頼む方式なので身ぶりなどである程度、対応できるが、松屋の場合は券売機方式なので外国人も読める外国語対応が必要になる。
日刊工業新聞2016年1月5日 建設・エネルギー・生活面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
店舗に来るお客さんも外国の方が増えていますが、従業員も外国の方がかなり多いので、「ここ日本…?」となる現象が起きるかもしれません。

編集部のおすすめ