低迷する日系メーカーの米国新車販売、今後の見通しは?

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ホンダのハイブリッド車「CR-V」

日系自動車メーカー6社合計の1―3月期の米国新車販売台数は前年同期比18・9%減の約122万台だった。全6社が前年同期の実績を下回った。半導体など部品不足に伴う車の生産制約が販売を押し下げた。新型コロナウイルス感染拡大前の19年同期と比べると21・0%減と低迷が続く。ただガソリン価格が高止まりする中、堅調な需要は続いており、ハイブリッド車(HV)など低燃費車への引き合いが高まりそうだ。(西沢亮)

トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、SUBARU(スバル)4社の1―3月期は、前年同期比で2ケタを超えるマイナス。マツダはスポーツ多目的車(SUV)「CX―5」が同24・3%増、三菱自動車はSUV「アウトランダー」が同3・2倍と主力車種が販売を支えた。

一方、トヨタは1―3月期の新車販売に占めるHVなど電動車の比率が同2・9ポイント増の25・8%に上昇した。ホンダは1―3月期の電動車の販売台数が同3・1%増。3月単月では前年同月比20・7%増と急増した。日産は1―3月期の電気自動車(EV)「リーフ」の販売が前年同期比49・4%増だった。日系自動車メーカー幹部は米国市場について「購買意欲は落ちていない。ガソリン価格の上昇に最も敏感な市場で、HVのボリュームも大きい」と見る。

米ゼネラル・モーターズ(GM)の1―3月期の米国新車販売は同20・0%減の約51万台だった。同社幹部は「2022年下半期には21年の生産水準を上回り続ける」と予想し、サプライチェーン(供給網)の改善が進むとの見方を示した。

調査会社のマークラインズによる米国市場全体の1―3月期の新車販売台数は、同15・7%減の約331万台だった。うち全体の約8割を占めるピックアップトラックなどの小型トラックが同13・5%減の約262万台。乗用車が同22・8%減の約69万台だった。

野村証券の桾本将隆アナリストらは4日付のリポートで、「中国での新型コロナ関連のロックダウン(都市封鎖)再開で短期的に車の供給網に悪影響が見込まれる」とし、22年の全需見通しを従来比40万台引き下げ、1650万台(前年実績比約9%増)に下方修した。

一方、供給網の問題は22年末までに解消が見込まれ「23年の全需見通し1770万台は不変」とした。

日刊工業新聞2022年4月12日

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