中韓企業が上位占めた欧州特許出願、日本企業の最上位は?
欧州特許庁(EPO、本部独ミュンヘン)は「2021年特許レポート」を公表した。それによれば21年の欧州特許出願件数は前年比4・5%増の18万8600件で過去最高を記録。出願国別では①米国②ドイツ③日本④中国⑤フランスの順となり、企業別では①ファーウェイ②サムスン電子③LGと中韓企業が上位を占めた。日本企業での最上位はソニーの8位。
日本からの出願が同1・2%減の2万1681件となる中で、「半導体」は同20.9%増と伸びが大きく、同分野の出願数で世界3位だった。日本企業での2位以下は②パナソニック③日立④キヤノン⑤三菱電機。
全体の出願を分野別でみると、1位「デジタルコミュニケーション」、2位「医療技術」、3位「コンピューター技術」。分野や産業を超えデジタル関連の進展が際立つ。対して日本の出願では1位「クリーンエネルギー関連」、2位「デジタルコミュニケーション」、3位「運輸」の順。日本からの出願総数が減る一方で、「デジタルコミュニケーション」が今回初めて「運輸」を上回り過去最多となった。
日刊工業新聞2022年4月12日