トヨタが今秋開業、モータースポーツ体験型施設の構成
トヨタ自動車と東和不動産、富士スピードウェイは、静岡県小山町にモータースポーツ文化を楽しむ体験型複合施設「富士モータースポーツフォレスト」を開発する。ホテルやミュージアムなどを建設し、モビリティーやモータースポーツなどの魅力発信の場と位置付ける。2022年秋にはホテルや博物館などが一部開業し、富士スピードウェイが60周年を迎える26年には全面開業を見込む。
富士モータースポーツフォレストは国際サーキット「富士スピードウェイ」を中心に「富士スピードウェイホテル」やレーシングカーを展示する「富士モータースポーツミュージアム」、温浴施設などで構成する。23年以降にはレーシングチームのガレージが集まるエリアを整備し、見学ツアーやドライバー・エンジニアとの交流機会を設ける。既に十数チームが興味を示しているという。富士スピードウェイには現状、年間70万人が来場しているが、同フォレストを整備することで100万人に増やす計画。顧客の体験価値や接点の向上を図る。
トヨタの佐藤恒治執行役員は「モータースポーツを起点とした魅力的な街づくりをしたい。モビリティーに関心が持てる環境を整備する」と話す。
日刊工業新聞2022年4月7日