運転席に新設計、日立建機が投入する新型「20トン油圧ショベル」の性能
日立建機は特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)2014年基準に対応した20トン油圧ショベル2機種を国内市場で7月に発売する。後方小旋回型の「ZX225USR―7=写真」と、後方超小旋回型「同US―7」で、消費税抜きの価格はそれぞれ2508万円と2585万円。ともに最新の油圧システム「トライアスIII」を搭載し、作業負荷やオペレーターの操作量に合わせた最適な油圧制御により、高い操作性を実現したのが特徴。建築基礎や宅地造成など都市土木向けを中心に拡販する。
両機種合計で年900台の販売を目指す。新設計の広い運転席はロックレバーやマルチモニター、各種スイッチのレイアウトを見直してオペレーターの疲労を軽減。機体周辺の俯瞰(ふかん)映像を確認できる「エアリアルアングル」機構を標準搭載して、運転の安全性を高めた。尿素水タンク容量も16リットルから27リットルに増やし、燃料の給油ごとに必要だった給水頻度を2回に1度に改善、作業負担を軽くした。
日刊工業新聞2022年4月5日