芝浦工大が優秀な女子学生に60万円給付する狙い
芝浦工業大学は大学院修士課程の奨学金制度を見直し、2023年度から大学院進学の女子学生を対象とした奨学金枠を設ける。学科推薦による成績優秀な女子学生16人に修士課程の2年間で1人当たり総額60万円を給付する予定。理工系技術者や研究者を目指す女子学生を支援し、大学院進学率のさらなる向上につなげる。
同大は女子学生の進学を促すため、22年度から学部入学する100人超の成績優秀者に奨学金として入学金相当の28万円を給付する。一連の改革で創立100周年を迎える27年に女子学生比率を30%(21年度の学部生の女子学生比率は18・7%)を目指す。大学院博士(後期)課程における奨学金の女子枠の追加も検討していく。
また23年度から大学院修士課程の奨学金制度を2種類に集約し、給付対象の範囲拡大や対象者を拡充する。男女学生を問わず利用しやすくする。
日刊工業新聞2022年3月16日